先進国よ、もうちょっと考えて支援しようか?②
ちょい挑戦的な題名ですが、途上国に支援をするにあたっていくつか考えなければならないことがあります。
自戒もこめて、いくつか挙げていきたいと思います。
第二弾である今回のテーマは
ソーシャルビジネス
前回は、どのような文脈の中での貧困なのか、貧困の相対性を意識する必要性を話しました。その上で、どのような形で私たちは援助できるのでしょうか?
もちろん、ボランティアやNPO
の活動はすばらしいと思います。見返りを求めずその人に尽くすことは、なかなかできることではありません。
ただ、ここでちょっと見方を変えてみましょう。
あなたは、ボランティアをしてくれた人に、もっとこうしてほしいと要求することはできますか?
ボランティアは、本当に素晴らしく、誰もができることではありません。しかしそれは、一方通行の自己満足な活動と表裏一体なものなのです。
一方で、
ソーシャルビジネスは、社会問題をビジネスで解決するものです。お金を稼ぐので、いやらしい側面もありますが、同時に、利益を追求する中でより質の高い貢献が実現されます。また、資本が増えれば事業を拡大することが可能となり、より大きなインパクトにもつながります。
これらの理由から、ソーシャルビジネスという形は、先進国ができる支援の形として大きな可能性を秘めてもいます。
また、僕がこのように考えたのは、大先輩であり、世界五大マカデミアナッツカンパニーである、ケニアナッツカンパニーを創設した佐藤芳之さんの言葉が影響しています。
社員数4000人もの会社を作り上げた佐藤さんは
“安っぽい同情や哀れみからは、真の援助は生まれない。だから、ビジネスにこだわってきた。”
“「タダで渡して押しつければ、植民地時代と一緒」。どんなに少なくても、カネを取ることにこだわった。”
とおっしゃっています。ビジネスにこだわることで、ここまで大きな影響力のある会社を作ることに成功したのです。
先進国の支援の形としてソーシャルビジネスは、大きな可能性を秘めているのではないでしょうか??
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