★宗教やナショナリズムが人々に与えたもの。現代人の志向性とは?①
宗教とはどのようなものだろうか?
宗教は人々に道を指し示す。
神を信じて、正しく生きれば、素晴らしい余生が待っていますよ
と。しかもそれを信じて生きていけば幸福に生きることができた。
だって死んだら素晴らしい世界が待ってるんだもの。
今がどんなに辛かったって、頑張って生きていこうよ。頑張って、道徳的に正しく生きていけば、来世では本当に楽しく生きられるんだよ!
しかしやがて
宗教はその権威を失った。
コペルニクスらに始まる数々の学者達が地動説を示す中で、神様が創造したといわれる逸話は信憑性を失った。
人々は、"心からの"心の拠り所を失った。
そして人々は道を失う。
何を志向して生きていけば良いのかわからなくなる。
また、ナショナリズムも同様の効果を持っていた。
ナショナリズムについては、「政治的な単位と文化的あるいは民族的な単位を一致させようとする思想や運動」という1つの定義の解釈がある。
ナショナリズムは、国家への所属意識を生み出した。人々は、自分の国家が繁栄することを善と捉えられるようになった。
国のために頑張る。
これもナショナリズムから生まれた、1つの指し示された道と言える。当時何もかもを国のために捧げてやろうという意識はかなり強かったように思える。
現代。
雑多な世の中。
様々な因果が絡み合い、複雑な世界。
民間人も飛行機に乗れるようになり、世界が小さくなった。自国が良ければ全て良し。そんな考えはまかり通らなくなった。
インターネットの普及により人々は、世界を知ることができるようになった。しかし、どうだろう。インターネットで莫大な情報を知れるようになっても、人々は何もわからない。
むしろ見える世界が増えたことで、主観的なこの世の中はますます複雑化した。
そんな中で現代人が志向するベクトルとはなんだろう。
僕は思う。
現代人はビジョンを必要としている
と。
自分がもっとも大切にしている価値観は何なのかはっきりと答えられる人はどれほどいるのだろう。
現代人の志向する先となる何かを創造することはできないだろうか?